バーとは

バー(bar)とは、「棒」や「細長い線」を意味する英単語です。
ドアのかんぬきや横木、戸とか障子などの桟、バレエの練習用の横棒といったもの、
また光や色などの線条、軍人の線章、筋やしまなどのことを言います。
日本で「左利き」の人がバーと言ったり街中などに掲げられる看板にバーと書いていたりする場合は、
カウンターでカクテルや水割りなど酒類を中心に提供する店を指す場合が多いのが現在です。

 

酒を商品として提供する「酒場」は、
紀元前18世紀頃の古代バビロニア王国ではすでに存在していたと言われています。
粘土板の「ハンムラビ法典」には、
酒場の女がビールの代金を穀物ではなく銀で受け取った場合や
穀物量に比べてビール量を減らした場合には水中に投げ込まれる、
といったことが刻まれていたそうです。
また紀元前14世紀頃のパピルス文書には、
古代エジプトでは「ビールを飲ませる酒場で酔っ払ってはいけない」といった記録が残っているともいわれます。
こうした歴史を持つ酒場をバーと呼ぶようになった語源は、
今からおよそ200年前のアメリカの酒場であるとの説が有力です。
だれもが西部劇の映画で目にしたことがあるあの酒場です。この説にも2つあります。

 

1つは、当時の酒場はビールやウイスキーを樽から計り売りをしていましたが、
酔客が勝手に飲まないよう酒樽と客席の間に横木(バー)を設置したのが始まりで、
やがて横木を横板に形を変えて対面販売するようになったことから、
そうしたスタイルの店をバーと呼ぶようになったとするものです。

 

他の1つは、馬の時代が終わり当時酒場の外に備えられていた馬をつなぐ横木が不要になったが、
それを棄てずにカウンターの下に置いておいたところ「片足をかけるのに良い」
ということで評判になり他の店も真似るようになった、とするものです。

 

おしゃれなバーも良いけれど、あえて銀座で和食を食べるのも洒落ていますよ。

バー、バール、バルとは

最近、飲食店で「バー」に似た表現の、「バール」と「バル」と呼ばれる店が誕生しています。
実はこれらの3つは同じ綴りの「BAR」の言葉で英語ではバー、
イタリア語ではバールと発音されスペイン語ではバルと発音されているのです
(イタリア語とスペイン語には、「食堂」のことを意味する「taberna:タベルナ」という言葉があります)。
バールもバルも同じBARの綴りを持ってはいますが、
日本人が知っているバーとは異なるものです。具体的にバールとバルについて紹介しておきましょう。
「バ−ル」はイタリアのカフェのことです。イタリア全土で16万軒もあり、
地域社会に密着していて生活に欠かせない店であるといわれています。
朝はカプチーノとブリオッシュを食べながら新聞を読み、
昼にはエスプレッソとパニーノで仲間と世間ばなし、
夜は仕事帰りなどに気軽に立ち寄っておつまみや料理、
ワインやカクテルなどで楽しく過ごす場所なのです。立ち飲みスタイルの喫茶店であり、
公衆電話やトイレを備えた休憩所として利用されることもあります。
また、バス・電車・地下鉄の切符の取扱い・くじや煙草を売る商店を兼ねている店もあります。

 

「バル」は居酒屋のことで、「タパス」という小皿料理のおつまみを食べながらワインを飲む大衆的な店です。
バルには料理の質にこだわりをもった店が多いことから、
酒を飲むだけではなく食事をとる場所として利用されています。
また、飲食だけではなくコミュニケーションの場としても利用されています。
朝や昼間にはコーヒーや酒、夕方には気軽に立ち寄って一杯飲んでいく場所がバルで、
スペイン人の生活の一部となって多様な役割を果たしています。

 

 

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